ナビゲーション

Medical X-Ray Scan - Liver

脂肪肝

脂肪肝は、肝細胞の内部に脂肪が多く蓄積した状態を言います。先進諸国における有病率は10%~46%です。

脂肪肝の原因には、アルコールの過剰摂取、肥満、高脂血症、糖尿病、インシュリン抵抗と毒素などが挙げられます。肥満や体重の増加により、世界中では益々一般的で、予後が良好の病気だと考えられています。

脂肪肝は、その多くの場合が通常の身体検査などで発見されます。画像診断(例えば超音波、CTスキャンまたはMRI)で、肝臓内の脂肪の蓄積を調べることはできますが、その重度を診断することはできません。炎症や、繊維化や、肝硬変などを調べるために、肝生検が必要になる場合もあります。

いくつかの危険因子が脂肪肝患者の間で特定されています。肝疾患の危険因子の1つは、肝臓炎症です。

脂肪肝(生検による炎症の所見はない)において、肝細胞中の脂肪の蓄積を除いて、肝臓は正常に機能し、顕微鏡下では異常が無いように見えます。肝臓血液検査も正常であったり、肝臓によって作られる酵素のわずかな増加があるかもしれません。そして、腹部超音波検査により診断されることもあります。

しかしながら、重度の脂肪肝においては(肝臓で炎症を示す脂肪肝炎)、肝臓内で線維症が起こります。大部分の患者は徴候がありません。まれに疲労や、体調が悪い感覚、右上腹部の漠然とした不快などが起こることがあります。

複数の治療法は、アルコールを含まない脂肪質の脂肪肝(NAFLD)の治療のために調査されました。合理的な証拠のある唯一の治療法として、体重を減らすことは、安全で有益です。脂肪質の肝疾患の治療は、肥満、糖尿病や高脂血症をコントロールします。お酒を止めることも、アルコール関連の脂肪肝においては非常に大切なことです。

参照:
www.uptodate.com

Ang Jian, MD
消化器内科医