質問:1日にどのくらいの水を飲むべきですか?
内科医のSaeid Mirafzaliが回答します・・・
水の必要量は、個人の環境、すなわち温度や湿度、衣服、運動量、食事、薬、年齢および健康状態により異なります。1日に人間が必要とする水の3分の1は食品から摂取し、残りは飲料から摂取すると推定されています。世界保健機関(WHO)は、平均的な条件において、座りがちな男性で1日約2.9リットル、女性は1日2.2リットルを摂取する必要があるとしています。温度が高く、よりアクティブに動く成人では、男女とも、4.5リットル以上の水が必要になります。
目安ではありますが、体液バランスを測る便利な方法は、尿の色や量を観察することです。尿は、大量に作られると、濃度が薄く、淡い色の傾向にあります。一方で、少量しか作られない場合は、より濃縮し、暗い色になる傾向があります。ワンポイントアドバイスは、毎日薄黄色の尿を約1〜2リットル排出する場合は、おそらく十分な水を飲んでいるということです。尿が濃い黄色で、1日のトイレに行く回数が4回以下である場合は、おそらく十分な水を飲んでいません。水分摂取量が足りない場合のその他の兆候として、口渇、頭痛、ふらつき、神経過敏、便秘などがあります。
参照:
Armstrong, LE, Soto, JA, et al. “Urinary Indices during Dehydration, Exercise, and Rehydration.” International Journal of Sports Nutrition. 1998; 8(4): 345-354.
Howard, G, Bartram, J. “Domestic Water Quantity, Service, Level and Health.” World Health Organization, 2003.